全裸主義というコンセプトの魅力に惹かれる一人として、弓弦さんの演技はまさに期待を大きく超えるものでした。
男性がより主体的な魅力を示すことが求められるテーマの中で、彼は驚くほど柔らかく、同時に芯のあるアプローチを見せており、その絶妙なバランスが非常に印象的です。
時折見せる女性モデルへのささやきや、ふと垣間見える思いやりのある仕草、そして前戯やセルフタッチに丁寧に時間をかける姿は、まさに「官能表現の美」を体現したものだと感じました。
多彩な体位を取り入れながらも、終始やさしさと男性的なエネルギー、そして肉体美を保ったまま全力で演じ切っている点には、ただただ感心するばかりです。
カメラワークも角度や回転が非常に秀逸で、臨場感を引き出す素晴らしい出来でした。ただ、欲を申せば、編集のカットをもう少し抑え、自然な流れを重視していただければ、尺も伸びてさらに完成度が高まるのではないかと思います。とはいえ、本作は間違いなくおすすめできる傑作です。制作に携わった皆様に心より感謝申し上げますとともに、弓弦さんがまた別の作品でもご活躍されることを願っております。素晴らしい作品をありがとうございました。